プロゲーマーのセカンドキャリアの議論について
お久しぶりです。
今回はTwitterでも議論がなされているセカンドキャリアについて、書かせて頂きたいと思います。
ただし、セカンドキャリアについて今議論すべきかどうかという議題についてお話させて頂きます。
まずこの議題がなぜこんなにも白熱して議論されているかというと、
①セカンドキャリアの議論をする前にファーストキャリアの厳しい現状を改善しなければいけないのではないか
②セカンドキャリアを整えることでプロゲーマーに挑戦する人安心して取り組めるように今の内から取り組まなければいけないのではないか
という対立する2つの考えがあるからです。
この議題については決着つかずの平行線に終わると思います。
2つの意見が間違っているわけではないからです。どちらの意見も正しく、どちらの意見も実行する必要があるからです。
セカンドキャリアが整う事で得られる恩恵は大きく、今後Esportsが発展していくうえで、重要になってくるからです。プロ選手には期限があります。年齢がかさむごとに必ず肉体は退化していきます。その為、最前線で活躍できる期間は短いです。18から40まで頑張ったとしても、一般のサラリーマンで考えれば後25年は最低でも働く必要があります。
しかし、上記に書いたのは参考例であって、必ずしも40までやれるわけではないですし、30で引退するかもしれないし、25で引退かもしれない。早い人では半年たたずと引退する可能性もあります。
この様に野球やサッカーと一緒で、結果を出し続けられる人は、プレイヤー人口の全体比率に対し、とても少ないのです。
また、18よりも前からプロとして活動する人も出てきています。高校生といっても社会人のあれこれを知っているわけではないです。さらに若い小中学生なんかは教えても理解できない子もいます。社会のマナーやモラル、仕組みは複雑ですから。
人によりますが、プロゲーマーとしてずっと活動してきたことで、企業が求めるスキルを持っていないという事への引け目やひたすらに努力するだけでは駄目だという壁にぶつかったりと精神的に疲労が多いでしょう。
上記以外にも様々な点からセカンドキャリアを整える必要があるわけです。
上記は②についてです。
しかし、②は重要ですが①も重要です。
ファーストキャリアであるプロゲーマーという職業がまだ厳しいからです。必ず契約書が必要なわけでもなく、有名チームだとしても固定給が出ない所もある。また、固定給が出ていたとしてもその金額は少額の場合もある。
プロゲーマーという職業が極々一部のみでなく、結果をしっかりと残しファンからも応援される選手たちがプロゲーマーの仕事のみで生活していける様に、制度やシステムを整えたり、Esports産業全体の金銭のUP等が必要です。
セカンドキャリアも大事ですが、セカンドキャリアの前にファーストキャリアであるプロゲーマーという仕事が仕事として成り立ってこそのセカンドキャリアでもあるのです。
結論を言わせて頂きますと、どちらも大事です。ですので、どちらの方が大事とか優先すべきという議論するよりも、自身が大事だと思った方を整えるために各自で行動して頂ければ良いと思います。どちらもEsportsの為に、プロゲーマーの方々のためになるので、いつか道を交えるときまで互いに歩んでいきましょう。